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どうも、自分の地元にも桜がきれいな季節がやっと来ました。
ってことで(どういうことだ SSを書いてみました。
一次創作初の短編ということになりますね。
正直な話、五時に起きてそのまま書き上げたというトンでもな代物なので文章は微妙だと思います。流していたBGMもBGMなんでその影響も強いですし。
まぁ四の五の言わずに掲載しませうか。
言い訳はあとがきでってことで。
「桜」-negative side-
ってことで(どういうことだ SSを書いてみました。
一次創作初の短編ということになりますね。
正直な話、五時に起きてそのまま書き上げたというトンでもな代物なので文章は微妙だと思います。流していたBGMもBGMなんでその影響も強いですし。
まぁ四の五の言わずに掲載しませうか。
言い訳はあとがきでってことで。
「桜」-negative side-
色濃く立ち込めた桜の香り。
深い闇のもと、その香りを放つ花弁の一つ一つが月光で透かされる。
あたりは静まり返っており、ただ風が桜を散らせ、音を立てるのみだ。
枝垂れ、小彼岸、八重、染井吉野。
ありとあらゆる桜が、春とはいえ時期を少々違えてでも咲きそろうこの地は、
日本でありながら、今の日本には存在しえない輝きを放っている。
―ふらり、とその桜の林のもとを、誰かが歩いていく。
日本人は古来より、桜を異常なほど愛でたがる。
ひとつの花を、植物をここまで愛することのできる国民性を持った民族は、
ほかのどこを探しても、そうそう見つかるものではないだろう。
確かに桜は美しい。
古人はその美しさを詩に詠み、権力者はその美しさに酔い、時として無理難題を押し付けた。
現代もそれは変わらず、桜の名を冠した歌は毎年飽きもせずに生みだされ、
権力者がいなくなった今でも、花見の場所取りで争い、酒精によって酔う。
その姿は古人が求めた風流とは程遠いものかもしれないが、
この地の桜をもし見たとしたら、そんな無粋な気は消えうせることだろう。
―ふらふらと歩いていくその足取りは危うい、しかしその顔からは酒気は感じられない。
それほどまでにこの桜は美しい。
俯瞰風景で見ればその壮大さが一目で理解できるであろう。
見渡す限りの桜。
どこまで行っても途切れることの無さそうなその林は、
見るものに重圧を与え、屈服させる。
下から見上げれば、白夜と呼んでも差し支えのないほどの月光が差し込んでおり、
人工の無機質な明かりでライトアップされた花見用の桜が陳腐にさえ思えてしまう。
この美しさはなんなのだろう。
―口元は笑みの形にゆがみ、その瞳には強い光が宿っている。その光の色は―――
狂気だ。
人の感情のうち、最も本能に近く、また最も本能から遠いもの。
桜の美しさには、人を狂わせるほどの狂気がある。
狂おしいほどの愛情を、狂おしいほどの憎悪を、
狂おしいほどの刹那さを、狂おしいほどの衝動を、
狂おしいほどの快楽を、狂おしいほどの苦痛を、
狂おしいほどの歓喜を、狂おしいほどの悲哀を。
人はこの狂気に当てられるのだろう。
だから桜は異様なほど、求められ、気にかけられる。
冬という死の季節から、再生の春に咲く花としては毒気が強すぎるから。
―狂気を宿した双眸は、桜林から自分以外の人間を見つけた。
運の悪いことに、というべきか、幸いというべきか、今日は満月だ。
しかも馬鹿みたいにその光が強い。
月に狂気が存在することは、既知の事実であろう。
月を意味するlunaは、狂気を意味するlunaticの語源なのだから。
―その人間は、狂った人間に気がつき、この狂いきった場所に不似合いなほど、清純な微笑みをつくった。
こんな条件が整って、狂わないほうが、ある意味人としてどうかしている、といっても過言ではない。
―その微笑に答えるように、狂人はその口元を凄絶な笑みに歪める。
狂った桜林を一迅の風が吹き抜けた。
―「×××××」
狂人の放った言葉に、もう一人は一瞬あっけにとられ、
すぐにその言葉を理解し、狂人の笑みとは対象的にまた微笑んで、同じ言葉を返す。
―「×××××」
そして、微笑のまま、その場に崩れ落ちた。
―狂人はその崩れ落ちた体を抱きすくめ、これ以上ない、歓喜の表情で、微笑に口付けをした。
「願わくば花の下にて春死なむその如月の望月の頃」
すこしばかり、桜の香りが強くなった。
後書きという名の言い訳。
はい、わけのわからない話でした。
本当にすいません、季節のお題SSみたいなことをやってみたかっただけです。
気分を害された方は、オブラートに包んだ苦情のみはお受けいたしますので、コメント欄にどうぞ。
まぁこの桜と狂気に関する云々は俺の持論ですね。
桜、特に夜桜って、どこか狂った美しさを感じてしまうものです。
きっと昔の人もその狂気に魅せられたのではないかな~、という妄想の上出来上がったSSでした。
きっと花見で酒を飲むのはその狂気を清めるために違いないとか見当違いな妄想までしてしまいます。
最後の歌は西行法師の歌です。
あんまりこのSSの内容に沿った歌ではないのですが、好きなので載せてみました。
意味は自分で調べてね。
一応、「negative side」と銘打ってあるので、positive sideも書こうかと思っています。こっちは二次創作にする予定なので要注意ですが。
「×××××」の解釈は皆様にお任せいたします。
どんな風にも取れるように書いてみたつもりです。
では、今日はこの辺で。
読了、ありがとうございました。
本編及びあとがき執筆BGM↓
こんなん聞いてるからいけなかったんだな、きっと。
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上城 遊馬
性別:
男性
自己紹介:
前のハンドルは宇宙飛行士な名前だったり。
三流国立大学の隅っこで映像制作をする不良大学生です。
アウトドア派でクリエイター気取り。
ぬるぬると文章を書き連ねておりますのオタク。
東方大好き、MGS大好き、特撮大好き、アニメ大好き、小説大好き、料理大好き、キャンプ大好きな人間です。
もうちょっとしたらPixivの小説投稿を本格的に始めようかな……
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